
愛知県内一の水揚げ量を誇る「豊浜漁港」には一年を通じて三河湾・伊勢湾の様々な魚介類が水揚げされる。
春のアイナメ、メバル、キス、ミル貝、夏のアナゴ、マアジ、マイワシ、マダコ、クルマエビ、秋の真鯛、太刀魚、カマス、冬のトラフグ、ヒラメ、スズキなどなど。
仲買の権利を持つ魚新商店だからこそ、直接旬の魚を見て、鮮度やサイズ、量にこだわり仕入れができる。
魚を見る目はまさに真剣そのもの。威勢のよい声が飛び交う。
次から次へと繰り広げられる競りで最高の魚を競り落とし、干物にする。
職人としての最初の楽しみがここにある。
競り落とした魚は鮮度が命。
漁港目の前の加工場に運ばれる。
待ってましたとばかりに熟練の職人の手作業により、一匹一匹手際よく捌かれていく。
特に、「アナゴ」の腹開きは圧巻。
専用のまな板に固定され、刃が身を割く一連の動きは、全く無駄がなく、
これぞ職人技といった気持ちよさがある。
目の前に積まれたアナゴの山があっという間に小さくなっていく。